Fiio E11の改造をしてみた(オペアンプ交換)

2012.6.23|オーディオ 改造| から tokusun

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Fiio E11

iPodといえば、オーディオプレイヤーとしては優秀ですが、音質がショボイと有名です。

基本外でしか音楽を聞かないのでポータブルオーディオプレーヤーに品質を求めます。

以前、友人の「お前のやつ音悪いな…」という発言をきっかけにPHPA(ポータブルヘッドホンアンプ)の世界に少し足を踏み入れてみました。

皮切りに購入したのがFiio E11でしたが、Ultimate Ears Triple Fi 10という高級イヤフォンと合せ使ってみて気づいたことは、音の増幅は良いが”音のモッサリ感”に違和感を感じたことです。

Fiio E11 Ultimate Ears Triple Fi.10(旧UE Triple Fi.10Pro

そこでいろいろ調べてみると、あるじゃないですか!

『E11に使われているオペアンプはあまりいい音がでないので交換すると劇的な変化がある』

ならば改造しようじゃないか!ということでオペアンプ交換の改造を行った話です。

まず、前情報として知っておくことは

1.標準で実装されているのが『AD8397』というオペアンプ

2.劇的な変化があるオペアンプとしてオススメのものが『OPA2211』

3.実装されているオペアンプの種類は8pinの小さいオペアンプなのでハンダ付けを必要とする気合の入った改造!

以上のことを踏まえ、失敗時の保証があるはずもないことを理解しつつ始めることが必要です。

 

まず、交換するオペアンプ『OPA2211』ですが、マルツ電波で¥1,680-で購入できます。

オペアンプとしては値段が高く高級な部類ですが、これで劇的に良くなるなら安い買い物でしょう。

なお、マルツ電波は秋葉原に2店舗あります。しかし、在庫状況は通販在庫と店舗によって違うので注意です。

OPA2211パッケージ

 

では次にE11本体の分解に入りましょう。

まず、蓋を外します。バッテリー側の蓋は本体底面のノッチのボタンを押しながら簡単に外せますが、肝心なオペアンプ側は簡単に外せない機構になってます。

外すときのポイントは写真赤丸のくぼみの部分を精密トライバーのマイナスなどでうまく押しながら”こじ開ける”ことです!

E11オペアンプ側蓋開け

傷がつく可能性が高いので、ゆっくり少しずつ押し上げて外すのが良いでしょう。

 

蓋を外せたらバッテリーを取り外して、いよいよオペアンプの取り外しです。

基板上の『N4』というシルク印刷の8ピンのチップが『AD8397』です。

E11オペアンプ交換 『AD8397』取り外し1

取り外しは綺麗にはんだを溶かして外せるなら一番良いですが、個人の装備でヒートガンのような工具持ってる人はほとんどいないと思いますので、ここは思い切って写真のようにぶった斬りましょうwどうせとっておいても永遠に使う日はきませんから~。

E11オペアンプ交換 『AD8397』取り外し2

ニッパーで片側4本のピンを切ったら写真のように持ち上げ、片側ずつはんだを盛って溶かし取り外します。

この時フラックスをつけながらはんだ処理すると綺麗に取れます。また、新しいオペアンプを取り付けますので配線に少しはんだを盛っておきましょう。

E11オペアンプ交換 『AD8397』取り外し3

オペアンプのピンアサイン(取り付ける向き)は1ピン側のカドに”●”のシルク印刷の目印と、オペアンプ側は●の印があるカドが1ピン側になりますのであわせてハンダ付けします。

『OPA2211』ピンアサイン

ハンダ付けの際、ピンセットでオペアンプを押さえながら基板配線に持ったハンダを溶かして仮付し、フラックスを塗ったあとピンごとにハンダを溶かし付けると綺麗にくっつきます。

E11オペアンプ交換 『OPA2211』交換後

ここまでできたらバッテリーを付けて音がなるか動作確認します。

…うん、電源も入るしちゃんと音出ます!

 

では蓋を閉めて…

 

お?!電源が入らなくなった??

トラブルが発生することもあります。しかし、今回は使えるはずの部品への交換であり、さっきまでなってたので考えます。

もしかして…よ~くみると…

E11オペアンプ交換 ハンダ付け失敗

矢印の位置のパターン配線と4ピンがハンダが付いて接触しているようです。。。

蓋を外した状態では電顕のONと動作OKなので、どうやらGNDと繋がっているみたいなので、GNDをとっている蓋が接触するとショートして電源が落ちているようです。

接触の原因の除去後は蓋を閉めて動作に問題ないことを確認しました…よかった^^;

 

では、実用テストしてみましょう!

音源はiPod ClassicでDockケーブルはFiio L9、テストに使ったイヤフォンはUltimate Ears Super Fi.5Proです。

E11オペアンプ交換後 動作テスト

ちゃんと電源が入り音が出ます。

肝心な音は『AD8397』に比べて、曇りもなくクリアーな音になりました。

よく「オペアンプを付け替えたらエージングを何時間以上なんたらかんたら~」とかいう人がいますが、実際スピーカーとかと違って可動部品じゃないんですから変化はないんじゃないかと思います。というわけで無事に成功したので無駄なことをしないで使い始めます!

 

良い音源、良いイヤフォン(スピーカー)を揃えたなら、せっかくの性能を無駄にしないためにカスタムをする!というのは良いですね。

特に今回は”安価な製品を改造によってランクアップさせる”という賢い使い方の一つなんじゃないかな~っと思いました。

ただし、今回の私のようなトラブルが発生することもある事や、改造によって失われる製品保証があるということは、ゆめゆめお忘れなく…

 

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